お櫃(おひつ)の汚れ

2014年12月10日
  • お櫃の手入れには昔ながらの束子が一押しです。黒ずみには過炭酸ナトリウムがお勧め。

汚れの落とし方

  1. お櫃の内側に水をかけ、飯粒の欠片等を取り除く。
    ※細かい欠片が残っていると、洗っている時にたわしの奥に欠片が入り込んで取れなくなる事があります。
  2. すぐに取れそうにない汚れがある時はお櫃に水を溜めてふやかす。
  3. たわしで木目に沿って擦り、ネバネバを洗い落とす。
    粗塩を振りかけて洗うのも汚れがよく取れるが、使いすぎると研磨効果によって木が痩せてくるので注意。
  4. ひっくり返して底の部分も擦り洗いする。
  5. 全体を水ですすぎ、できれば熱湯を全体に回しかけてから清潔な布巾で拭き上げる。
  6. 風通しのよい場所で口を上に向けて干す。
    ※机の上等で伏せておくと湿気が中にこもるため。完全に乾いた後なら伏せても良い。
    ※網棚など、通気性の良い場所であれば伏せて乾かしても良い。

●ヒント

  • 新しいお櫃には木の香りが強く残っている事があります。気になるときは以下の方法を試して下さい。
    • 日本酒を混ぜたお湯で数回洗う。
    • 米のとぎ汁を満たして数時間おく。
    • お湯を溜め、カップ1杯程度のお酢を加えて数時間おく。
  • 木のヤニが出てきたら、アルコールで拭き取ってください。
  • 使い続ける内に木に含まれる成分が水やデンプンと反応して黒ずんでくる事があります。
    この黒ずみは人体に害はないとされていますが、気になるようなら過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)で薄くすることが出来ます。
    程度がひどいようなら購入店にメンテナンスを頼むのもよいでしょう。
  • 朝炊いたご飯を夕方までお櫃に入れ、そのお櫃を洗ってその日の夕食用のご飯を入れるといった使い方はお勧めできません。
    お櫃が乾かず雑菌が繁殖しやすくなり、臭いの原因になります。一日中使いたいときは同じお櫃を2個用意して交互に使うようにしましょう。
  • 油分の多い炊き込みご飯や洋風のご飯ものを白木のお櫃に入れるのは止めましょう。色や匂い、油気が染みこんで取れなくなる事があります。

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