絹の着物のカビは素人では落とせません。すぐに専門家に任せて下さい。
ポリエステルや綿、ウールなど洗える素材の着物は自分で対処できる事もあります。
汚れの落とし方
◆絹の着物
- すぐにほかの着物から離し、できるだけ早く専門家に任せる。
- 自己判断で「応急処置」をしない事。素人が下手に触ると却って汚れが繊維に強く染みつき、修復費用が嵩む事もある。
- カビの生えた着物は、カビの胞子を広げない為「たとう紙」に包んだまま静かに取り扱う。
- カビの生えた着物をたとう紙から取り出して着物だけ動かしたり、たとう紙に包んだままでも乱暴に取り扱う事は避ける。
◆洗える着物(ポリエステルや綿、ウール等)
- 絹の着物と同じくできるだけ早くほかの着物から離し、アルカリ剤や石鹸で洗う。洗濯方法はその着物の取り扱い表示に従う。
- カビの色素が染みになった時は、染み抜き剤で取れる事がある。
- ウールの着物はアルカリに弱いので染み抜きは避けるのが無難。
- きれいに洗い上げる自信がないときは専門家に任せる。
◆ヒント
- カビは汚れのついた所に生える。着た後は清潔な場所に広げて汚れが付いていないかどうかチェックする事。
- 水分もカビを呼ぶ。乾燥剤を入れて保管するとカビ予防に役立つ。また、年に1~2回の虫干しも効果的。
- 定期的に着用する事も湿気払いになる。
- 専門店と付き合いがない場合は、「悉皆屋」「洗い張り」「きもの染み抜き」等で検索すると見つかる。地域のクリーニング店や呉服店で取り次ぎを行っている事もある。
石けん百貨取扱い商品